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岩盤の熱環境に関する研究小委員会のホームページ

活動趣旨・内容

1.岩盤の熱環境問題に関する現在の状況

 国土が狭く山地が多い,エネルギー資源が乏しい,地震が多いなどの特殊事情を持つ我が国においては,土地の立体的有効利用,エネルギーの大型貯蔵,耐震性等を考慮した施設ならびに省エネや廃熱利用を考慮した循環型社会を構築するための施設の建設は重要な課題であると考えられる.これらの条件を兼ね備えたものとして岩盤内空洞の利用が考えられる.これまで岩盤内空洞は主に地下発電所,石油の備蓄などに用いられてきた.近年,その他の新たな岩盤内空洞の利用が計画,検討されてきており,特に岩盤の断熱性を生かした高温物質・低温物質の貯蔵に岩盤内空洞を利用することもこれまで検討されてきている(図−1).岩盤・岩石と熱との関わりについての研究はこれまでプロジェクト・構想別,研究機関毎で個々に行われてきてはいるが,基礎的データを総合的に整理し,比較検討,分析を行った例はほとんどみあたらず,互いに情報交換が行われにくいのが現状であると考えられる.また,これらの基礎的データの検討,分析が行われなければ対象となる岩盤空洞の安定性評価の信頼性も高めることができないと考えられる.

 

2.小委員会における研究・調査内容

2.1.研究・調査の概要
 本小委員会ではまず,岩盤・岩石の熱物性,ならびに熱環境関連の解析技術に関する研究成果を収集整理し,データベース化する.このデータベースは今後の設計の基礎資料として有効に活用できるものと考えられる.小委員会でこれらのデータベースを比較検討,分析し,基本的な適用例に関しては貯蔵を想定した解析を新に追加検討し,問題点や今後の検討事項の抽出を行う.これらの結果は岩盤を対象とした熱環境問題の解決に向けて有効活用することができるものと考えられる(図−2).

2.2.研究成果のデータベース化
 岩盤・岩石の熱物性,ならびに熱環境関連の解析技術に関する研究成果を収集整理し,データベース化する.このデータベースは今後の設計の基礎資料として広く学会員,関連研究者,技術者に提供することにより有効に活用することができる.
 岩盤・岩石の熱物性については,硬岩,中硬岩,一部の軟岩を対象とし,熱影響下における強度・変形特性,対象とする構想・プロジェクト,出典等についてデータ収集する.解析技術については温度分布解析,熱応力解析および連成解析におけるこれまでの解析技術を収集し,対象岩盤,対象とする構想・プロジェクト,プログラムの特徴,解析事例などについてデータベース化する.

2.3.データベースの比較検討・分析,問題点の抽出

 データベースの比較検討,分析を行うことにより,これまでの研究動向,成果を全体的に把握し,問題点や今後の検討事項の抽出を行う.これにより,実用化させる上での岩盤を対象とした熱環境問題に関する今後の研究に有効活用する.

2.4.貯蔵を想定した解析
 基本的かつ重要となる構想について解析を行い,温度分布,応力分布,熱的挙動,空洞の安定性等について検討する.この際,可能な限り複数の物性,解析手法を用いて結果を検討し,問題点や今後の検討事項を見出す.

 

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